四季

桜舞い散る中出逢う

最初は何とも思わなかった

今ではこんなに想っているのに

一日一日君と過ごして行き

視界が薄紅色に染まらなくなる頃

僕の心は変化していった


空が高く青く 鮮やかな緑が目に入る

僕の心は青にも緑にも染まらない

新しい色に染まっていくのを感じた

君は漣の如く僕から遠ざかっていくのに

それでも僕は君の傍にいようとした

叶わない想いだという事に眼を背けて


紅く優しい太陽が絵になる頃

君の季節がやってきた

陽の光のように優しい君に僕は

僕が月の光さえ届かない暗い場所にいる事を身に沁みさせる

舞い散る木の葉は君の手に取られる事を望んでるんだよ?

偽りの笑顔はもう要らない・・と


まだ見ぬ雪に想いを馳せる

優しい木漏れ日が姿を消すとき

叶わぬ願いを凍てつく星空に願って

今、ゆっくりと瞳を閉じる

その寒さの中なら消えてしまってもいいかな・・

その冷たさで君を想う心を麻痺させてくれるなら




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